#41 黒豆とわたし
こんにちは。
オンラインストア担当のみづきです☺
今日はおせちの名脇役「黒豆」のお話です。
どうぞ↓↓↓
我が家は祖父の代から喫茶店をやっていて
現在は母が継ぐ形で現在も存在している。
昔から母は働き者だった。
私が生まれる前には音楽室の先生で、
私が物心ついた時にはピアノの先生で、
家には代わる代わる生徒さんが来て、
私たち兄弟は遊びで盛り上がったり、喧嘩してうるさくすると怒られて、私たちの家なんだけどな、、、と子供ながらに思ったりもして。
ピアノの先生の合間を縫って祖父の喫茶店も手伝って。
祖父が公職だったこともあり、
喫茶店は街の人のための憩いの場で
田舎の街でも毎日遅くまで営業して
大晦日も、なんなら正月も午後には営業してたっけな。
そんな家だったから
当然、お母さんの手作りおせちなんて物が食卓に並ぶわけもなく、お正月は朝にお雑煮だけパパッと作ってもらって、あとは日常通りだった。
ちなみに我が地元、名古屋のお雑煮は・・・
お餅に小松菜だけのシンプルスタイル。
母の手作りおせちは無かったけど
黒豆だけは、違った。
年末になると、
かつてはいちごジャムか海苔の佃煮でも入っていたであろう、ラベルの剥がされたガラス瓶にびっしりと真っ黒な汁と黒豆が詰められ冷蔵庫の一角を陣取ってたな。
当時の私は、突然現れるそれが気味悪くて
全く手をつけなかった。
いや、小学生の時に2回くらいは食べた気がする。
黒豆は、さつまいもの天ぷらとかかぼちゃの煮付けの仲間だと思っている。
そもそも私はこの手の食べ物が苦手で、
当時は特に美味しいとも不味いとも思わなかった気がするが、
食事なのかデザートなのかよくわからないポジションのそれはやっぱりあんまり好きにはならなかった。
いつからかその黒い瓶は
年末になっても姿を現さなくなった。
後から知ったが
あの黒豆は母のお母さんの味だった。
大人になって、豆の美味しさも、甘さ控えめの美味しさもわかるようになったからまた食べたいのにな・・・
そんな、もう叶わない想いを思い出すような
ほっこりする味わいの黒豆は
金箔でここぞとばかりに粧され
今年もおせちを傍からひっそりと
堂々と支えております。
明日は何を紹介しようかな。